無償の祈りとは
神ご自身のためにのみ向かう祈り
なにを願うこともなく
ただ神のためにだけ
そうして
わたしは彼のうちに憩う
―幼きイエスのマリー・エウジェンヌ神父 ocd―
長い猛暑の夏でした。一日一日を耐え過ごしたという感じが残ります。やっと実りの秋、収穫の秋の訪れとなりました。さまざまな影響を受けて自然界ではそれなりに、それなりの収穫に恵まれているのでしょうか。わたしたち神の子としての実り、収穫は一体どうだったのでしょう。
あらためて、神ご自身がいのち、愛の源であることを確認し、その源につながっていることこそが実り、収穫をもたらすことを思い起こさせられまます。
祈りは、わたしの中心部に神を探し求めさせます。そこでこそいのちの源である神は、ご自身のいのちを注いでくださいます。
わたしの心の深奥におられ、働きかけられる神はわたしの父。自分のいのちを絶えず注いで、わたしを新たに創り変えてくださいます。 *
祈りが大切なのは、祈りによって神のうちに深く浸透するからです。キリストはあなたの住まいです。あなたの生活の外にキリストを追い出してしまわないように。
神との単純な関わりによって、光と力をあなたのうちに満たしてください。 *
伊従 信子
聖母の騎士社、2009